[【殺人ゲーム】クリック!]
大勢の白衣を纏った男達。
ホルマリン漬けの人間‥
「愁!!」
私の目に飛び込んできたのは、ロルフェンで一人暮らしをしているはずの、弟のホルマリン漬けの姿だった。
隣には、母の。
「嗚呼、哀歌。だめじゃないか約束を破っちゃ。…いけない子だ。」
白衣を着た父が微笑を浮かべながらゆっくりと語る。
「僕はね、好きな人間をコレクションするのが趣味なんだ。
…そしてほら、好きなものはたくさんいた方がいいだろう?クローンの開発もあと少しなんだ。
分かってくれるだろう?哀歌。」
信じていた父に。
愛する父に。
愛する母と弟を奪われた。
この哀しみ。
破壊衝動。
抑えるにはどうすればいい?
術があるなら教えてくれ。
そんなに時間はかからなかった。
私は愁が愛用していたゴツい銃を肩に乗せ、無惨に散った白い男達を冷めた瞳で見下ろす。
そして、愛する母と弟をカプセルから取り出し、小高い丘の上に埋葬した。
馬鹿でかい城から燃え盛る炎を横目にしながら‥