[【殺人ゲーム】クリック!]
「ミッション…?」
路地裏…まぁ、普通ならそんなとこ通らないよね。
誘き出せ…か。
女タラシの珠樹なら、女の子からのメモで誘き出せるな。
亜季は筆跡と名前を変えたメモを写メで撮り、それを珠樹の靴箱の中に入れた。
しばらくすると珠樹が来て、亜季は息を潜めて彼が読むのを確認する。
予想通り、珠樹はニヤニヤと間抜けな笑みを溢し、路地裏に向かった。
亜季もサッと動き、先回りをする。
手には金属バット。
狭い路地裏では不向きなように思えたが、大して気にすることもなく、亜季は呼吸を整えながら珠樹を待った。