[【殺人ゲーム】クリック!]


『亜季の地域、明日の天気予報は?』


不意に、真輝が可笑しな質問をしてきた。


「は?知らないよ。」


『雨ならあの女、死ぬぞ。』


亜季の思考が停まった。


「…は?」


何とか絞り出した声も、間抜けな音となって消えた。


『この世界での殺人は、現実世界とリンクしてるって、前に言っただろ?』


「…そんなこと、まだ言ってんの?」


小馬鹿にしたような声が出た。


本当は動揺しているのだが…。


『この世界で行った殺人は、現実世界の最も自然な形、状況で、適当な人物がその人間を殺す。』


「だから雨が降ったらやばいって?…そんなの。友里亜が雨の日に公園に行くとは限らない。」


『なるんだよ。』


真輝の言葉は溜め息混じりだったが、その言葉は重く、亜季の心に響いた。


< 24 / 197 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop