[【殺人ゲーム】クリック!]
『亜季の地域、明日の天気予報は?』
不意に、真輝が可笑しな質問をしてきた。
「は?知らないよ。」
『雨ならあの女、死ぬぞ。』
亜季の思考が停まった。
「…は?」
何とか絞り出した声も、間抜けな音となって消えた。
『この世界での殺人は、現実世界とリンクしてるって、前に言っただろ?』
「…そんなこと、まだ言ってんの?」
小馬鹿にしたような声が出た。
本当は動揺しているのだが…。
『この世界で行った殺人は、現実世界の最も自然な形、状況で、適当な人物がその人間を殺す。』
「だから雨が降ったらやばいって?…そんなの。友里亜が雨の日に公園に行くとは限らない。」
『なるんだよ。』
真輝の言葉は溜め息混じりだったが、その言葉は重く、亜季の心に響いた。