[【殺人ゲーム】クリック!]
『遊びましょ?』
雨希は人形のように張り付いた笑みを見せ、コテンと首を横に倒した。
その姿に、亜季はこの上ない恐怖を感じた。
トランプを指の間に挟み、スッ…と肘を折り曲げた。
しかし、次の瞬間にはもうトランプは消えていた。
『…逃げないの?私、本気よ?』
ピッ…、痛みが走る。
左頬を触ると、手には血がついていた。
『トランプだからってなめてたら、貴方 死ぬわよ。』
クスリ、微笑む。
そんな雨希を前にして、亜季は身動きがとれなくなっていた。