[【殺人ゲーム】クリック!]


「…何で?」


『え?』


亜季の、主語の無い問いに真輝は振り返る。


「何であの人、あたしを助けたの?あたし達を、追放しにきたはずなのに…。」


その問いに、真輝が答えることは無かった。


亜季の瞳は、凪を一直線に映している。


そんな亜季を、真輝はただ見つめていた。





『またたびの匂い〜!
猫ちゃんゴロニャン♪』


凪は楽しそうに香水を撒く。


バスッ


虎の足に、突然 風穴が開いた。


『いつまで遊んでる。』


2つの影。

逆光で見えない。

しかし、この声は――…


『哀歌!泉水ちゃんもじゃん!』


珠樹の殺害時、いきなり襲ってきた輩…。


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