[【殺人ゲーム】クリック!]
『俺だりぃし。
2人でやってよ。』
泉水はくるりと踵を返し、哀歌と凪に戦いを託す。
『5対2は無いんじゃないの?』
再び、初めて聞く声が響き渡る。
その声は16、7くらいの少年のものだが、透き通っていて、妖艶なのだがどこか幼さも残っている。
『中距離が居ないじゃない。』
バシュッ
放たれた矢は、脇目も降らず亜季を狙う。
瞬間、視界…いや、画面が大きく揺らいだ。
『…っぶね〜!!
…大丈夫か?亜季。』
真輝が助けてくれたようだ。
コクリと頷き、矢を放った少年を見据える。
蒼みがかったグレーの髪
蒼い瞳
『僕は瞬(シュン)。
またの名を死のキューピッド。』
そう言って、彼は天使のように微笑んだ。