[【殺人ゲーム】クリック!]
瑠樹は真剣な顔付きで続ける。
『ラストR…その名は広く知れ渡っているにも関わらず、その姿を見た者は居ない。…いや、見た人間は必ず死ぬ。』
「え…?」
ゾクリ、悪寒が亜季を襲う。
『正確には殺される。
…殺す人間の前にしか現れないのかもね。』
ラストR…果たしてどんな人物なのだろうか。
『ラストR…』
紅が呟く。
『その“ラスト”には、MURDERのラストであり、Rを見たが最期、という意味も含まれている…。そうですね?』
『ああ、でも僕達もまだ見たことが無い。』
『ラストRは確かに脅威ですが…それでも私達は負けませんよ。
両チームが全員揃ったとき、再びお会いしましょう。』
紅は胸に手を当て、軽く頭を下げた。
『さぁ、行きましょうか。』
そう言うと、一瞬の後にBANISHの姿は跡形もなく消えていた。