[【殺人ゲーム】クリック!]
「…ゲームスタート!」
視点は自分自身。
画面にチラリと映るのは包丁。
奥の方には…
「…え?」
心臓が、止まった。
何なのだ、これは。
友里亜。
友里亜ではないか。
その『友里亜』は、現実に居る友里亜とそっくりだった。
…いや、友里亜そのもの。
亜季は恐ろしくなって、電源ボタンを二度 連打した。
【やめられません。】
「…え?」
もう一度 電源ボタンを押す。
【貴方は彼女を殺すのです。】
「何よこれっ!」
亜季は電源ボタンを長く押し、電源を切ろうとした。
これで大丈夫…。
そう安堵したとき。
【殺らなければ
貴方が殺られますよ。】