[【殺人ゲーム】クリック!]
「僕じゃないって言ってるでしょ?」
机の上で手を組み、その上に顎を乗せる。
ガンッ!刑事が机を蹴った。
「お前がやったんだろうが!ネタは破れてんだ!さっさと吐け!」
恐喝まがいの尋問が、かれこれ2時間は続いている。
これに折れない少年の精神力も相当なものだ。
怒る訳でもなく、ただただ冷静に…、いや、彼の瞳は冷めている。
冷めた表情で、警察を見下ろすだけ。
「お前がやったって言えばなぁ、すぐ済むんだよ!『変態プレイの最中に、うっかり殺してしまいました。』って、さっさと言え!」
ピクッ、流の動きが停まる。
…いや、時間が止まった。
刑事達は、金縛りにでも遇っているかの如く動かない。
「…変態プレイ?聞き捨てならないな。
3…2…1…ジ、エンド。」
バンッ!取り調べ室の扉が勢いよく開く。
パァンッ!パンパンッ!
銃声が響く。
見知らぬ男が
流の居る取り調べ室で
銃を乱射した。