[【殺人ゲーム】クリック!]
『亜季〜、アメあげる!』
教室から聞き慣れた声が聞こえる。
「あ…りがと…。」
イチゴキャンディーをくれたのは怜衣だった。
教室に居るのは、現実世界と全く同じ人間。
バーチャルとは思えない程にリアルである。
ここは現実世界だという錯覚に陥りそうだ。
しかし、何かが引っ掛かった。
正体の見えない疑問符。
胸の奥底を動めく。
キーンコーンカーンコーン‥
終わりを告げるチャイムが鳴る。
それにハッとして、亜季は急いで屋上へと向かった。