まだ君を愛してる
チャットにINすると、俺はまず友だち一覧を確認した。
謎ちゃんはいつものようにINしている。

俺は、何の迷いもなく謎ちゃんの部屋にジャンプした。

「こんにちは、久しぶりー(笑)」

小さな部屋、そこに謎ちゃんはいた。
謎ちゃんの部屋に謎ちゃんがいて、家具などの配置をしているところだったようだ。

「あっ!こんにちは!久しぶりですねッ」
「そうだねー、今忙しかった?」
「いいえ、そこまで家具もないですしもう終わるところでしたから(笑)」
「そっか、なんかごめんね。実は、話があってさ。」
「・・?何のお話ですか?」
「家具置き終わってからで大丈夫だよ。待ってるから。」

彼女は「ありがとう」と返事をして家具を配置していく。
5分もしない間に彼女は「終わりましたよぉ(汗)」と声をかけてきた。

「お疲れ様、ってクリック作業だけどね(笑)」
「やだなぁ、結構大変なんですよ?」
「あはは、ごめんって。」
「それで、お話って?」
「ああ、あのね・・謎ちゃんさ好きな人っているの?」
「その質問、前にもされましたねー(笑)」
「ああ・・ごめん。」

あの時と今とでは違うはずだから、と書いてしまいたかったけどそれは書かずに謝った。
< 10 / 60 >

この作品をシェア

pagetop