まだ君を愛してる
「あ、でもあの時はいないと私は答えましたよね(笑)」
「うん、あの時はそうだったね。」
「今はいますよ。」
「へぇ・・どんな人?」
「そうですねー、とても優しくて東京の池袋辺りに住んでて、私とよくお話する人でとても楽しい人ですよ。」

俺の他にもそんな奴はたくさんいる。
だけどやっぱり、その『好きな人』が俺だと思いたかった。

「そうなんだー・・あのさ。」
「はい?」
「俺じゃダメ?」
「私はあなたを言ったんですよ(笑)」
「えっ!?あ・・そうなんだ!?えーっと・・」
「でもダメです。」
「え?!でも今俺のことって・・」
「私はちゃんと告白されなきゃ嫌です。」
「じゃあ・・」

何度も言おうと思った。
告白を書こうとしたその時だった。

「あなたらしい告白を待ってますね。」

彼女らしいといえばそうだろう。
俺らしさ、それを求めている。

俺は、パソコンの前で小さく笑ってチャットに「はい。」と書いた。



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