まだ君を愛してる
「優輝君は、イルカとシャチならどっち好き?」
「俺はー、シャチかな?」
「えー・・次やるのってイルカショーだよ?いいの?」
「俺はさくらちゃんといれるならなんでもいいの」

そう言うと、さくらちゃんはうつむいて「そっか」と答えた。
かなり可愛い。
抱きしめてしまいたいけどそこは我慢である。

「あのさ、さくらちゃん。」
「はい・・?」
「俺のこと怖くない?」
「どうして?」
「いや・・俺も男だし・・3次元の・・」
「あははっ!優輝君は別ですねー、なんか全然怖くないです。」
「そっか、よかった。」

俺は安堵のため息をついて胸をなでおろした。
だけど、きっと彼女はまだ俺に気を使っているだろう。
なるべくなら気を使わせたくない。
でも、まだ付き合ってもないし初対面だから無理もない。
仕方のないことかもしれないな、と一人頭の中でつぶやくのだった。

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