まだ君を愛してる
私は、時間もあったのでのんびりと朝ごはんを食べた。
食べ終わる頃にはお父さんは仕事に出かけてしまった。

「お母さん、あのね。私、今日会う人と付き合うことになるかもしれないの!」
「そう、よかったわね。」
「うん!それでね、すごく優しくてかっこいいの!」
「そうなの?楽しんでおいで。」
「うん!」

私は、久しぶりに母親と出かけるまでおしゃべりをしていた。
持っていくお金は足りるの?と聞かれて多めにもらった。
いく先はまだわからないけど今日中には帰ると伝えた。

お母さんは少し安心したようだったけど、それなりに心配だったのかもしれない。


私は、待ち合わせの30分前になって家を出た。
遅刻しないように。
廉君を待たせないように。

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