まだ君を愛してる
アイデンティティ-告白-
あの日から幾日か過ぎた頃、謎ちゃんからのチャットがパッタリとなくなってしまった。

「そりゃあそうだわな。たかがネット、仮想世界で恋愛なんかできやしねえよな。」

俺はそれからずっと学校に行っては家に帰り、そのままベットに身を預ける毎日を送っていた。

「バイト・・次の土曜日休みたいな・・。」

バイトは週に2回、土曜と日曜にある。
時間の方は15時から22時までのシフトにしてもらっている。
・・が、それだけの時間であってもここまで落ち込んでいると行きたくなくなるものだ。
それも単なる甘えなのだが。


「・・なんでこんな落ち込んでるんだろう。そもそも相手からのチャットはなくても相手はＩＮしてるよな。俺から絡むべきだよな・・」

チャットであっても人間と話すわけで、そのへんは察することも大切である。
・・と偉い人は言ったのです。

「・・チャットで俺から絡んでみようかな。」

そう言って、久しぶりにアバターチャットにＩＮしてみることにしたのだった。

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