君は弟?それとも彼氏?
「廉にあたしが嫌な子って知られて嫌われるのが怖い・・・」


嫌な子って。


リオが何の理由もなく悪い子になる訳無いじゃん!


てか、嫌いになんかならねぇし。


「そんな心配すんな!」


リオが俺の手を握った。


結構力が強くてビックリした。


「あの、ね・・・」


・・・悠斗とは、あたしが中3の時に行った夏祭りで会ったの。その時あたしは友達たちからはぐれて迷子になってたんだ。そんなうちにナンパされて、人目のつかないとこに連れて行かれそうになったのを助けてくれたのが悠斗だった。同時に、ソレが悠斗とあたしの出会い。それがきっかけであたしたちは頻繁に会うようになって、ある時悠斗に告白されたんだ。あたしは凄く嬉しくて泣いちゃった。返事はもちろんOK出したよ。でも、ソレがあたしの間違いだった。悠斗は地元でも有名な女ったらしだったんだ。何股かけられたのかは分からないけど、悠斗が他の女子とキスしてるとこ見ちゃったんだ。それで別れた。それを初めて知った時は、あたしも嘘だって思った。だから、別れるまで1年かかっちゃった。あたし馬鹿だったな~友達があれだけスグに別れろって言ってくれてたのに。


と丁寧に俺に説明してくれたリオ。


俺にはまだアイツに何か伝えたいんじゃないかって思うとこ合ったけど。


リオは話す気なさそうだからなぁ。


正直俺も会ってもらいたくないし。


でも・・・
< 15 / 22 >

この作品をシェア

pagetop