[続2]素敵過ぎる恋愛…あなたの世界へ
私は上着を貴俊さんに広げて着せる時、

色をきちんと見ていた。

きっと気のせいだと思っていたのに…



でも、帰ってきた時の貴俊さんのスーツは明らかに違うものになっていた。

何が起こったのか分からなかった…

きっと、何か着替えをしなくちゃいけない事があったんだと思った。

コーヒーをこぼしたとか…

仕事の都合とかで…


私はそう思いたかったから、健司さんに電話をかけてしまった。

かけなければよかったと後悔した。

健司さんの回答は…


「社長はお帰りになるまで御着替えはされていらっしゃいませんよ。」

そして、

「会社を出られたのは、19時ころでした

 きっと奥様が心配なんでしょうね。

 毎日早めにお仕事を切り上げていらっしゃいますから…」


貴俊さんが帰ってきたのは、今日が終わるころ。

それじゃ毎日どこで何をしているの???

秘書の健司さんが知らない仕事はないんじゃないかと。
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