ネコは魔界の王子様!?
得体の知れない何かが身体に絡みついてくるような。


気がつくと、ここの空気全体が重くなっていた。


生暖かい風がどこからともなく吹いてくる。


「……なんか、具合悪くなってきたんだけど」


言ったのは美加だった。


「魔界の空気は少し人間に毒のあるものらしい。この穴から流れ出した空気にあてられたのだろう」


レオが辺りを見回して言った。


「あたしは平気だよ?今は何ともないし」


ただ、空気が重いなぁとは感じるけど。


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