ネコは魔界の王子様!?
「きっと唯は、霊力がとても高いからかもしれない」


「美加ちゃんは魔界に行かない方がいいかもね。オレ、送ってあげるからこの森、出よう?」


ヴェルが持ちかけると、美加もうなずいた。


「そうするわ。魔界に行ったらもっとキツくなりそう。唯、気をつけて行くのよ」


美加は、ヴェルと一緒に歩いて行った。


「ヴェル、後から魔界に来いよ」


レオがヴェルの背中に向かって言った。


ヴェルはくるっと振り返って、「分かってるよ~」と返事をした後、また歩き出した。


「さて、俺達も行くか」


レオが穴へと向かって歩き出す。


「待って!」


「なんだ?」



レオはめんどくさそうに返事をする。

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