ネコは魔界の王子様!?
ピッ、とボタンを押して電話に出る。


『ちょっと、唯。まだ学校なの?夕飯出来たから、なるべく早く帰って来てね』

電話はお母さんからだった。


「はーい。じゃあ、バイバーイ」


電話を切って、黒ネコの方を見る。


「ゴメン。早く帰らないといけないからさ。ウチ来る?くわしくは、家で聞くよ。無理かな?」


「別に構わないが……」


ネコは、
あきらめたというか呆れたというか、なんとも言えないような顔をしてあたしを見ていた。

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