ネコは魔界の王子様!?
―――バサバサバサッ


その音は鳥が羽ばたく音だ。


その音のする方を見ると、鳥さんがいる。


「唯、何か見つけたみたいだ。行くぞ」


レオの掛け声に合わせて、鳥さんは羽ばたいた。



あたし達は、鳥さんを追いかけ、走った。


レオはネコの姿だからか、器用に塀の上に跳びのって、するすると走っていく。


と、そこでレオは止まった。


「レオ?」


鳥さんは目の前で飛び回っている。


どうやら、ここに魔界のものがあるみたい。


目の前には、家があった。


少しおしゃれな感じの建物。


こんなとこにこんな家、あったけ?


ここはあたしの家の近所だ。


歩いて何分もかからない。


レオは、塀から降りて身構えた。


その様子を見てか、レオンも身構える。


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