天神学園高等部の奇怪な面々29
そうこうしているうちに、狂ったように照り付けていた太陽も傾き、学園に部活で登校していた生徒達も帰宅し始める。

いつもならば校庭の照明をつけてまで練習する部活もあるというのに、今日だけは早々に帰宅だ。

何しろ遠くの河川敷から、花火の試し打ちの音が聞こえる。

あの音が聞こえては、もういても立ってもいられないだろう。

友人を、恋人を、家族を誘って。

皆、思い思いの出で立ちで祭りへと繰り出していく。

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