天神学園高等部の奇怪な面々29
春夏秋冬 渉、今までの分も笑って笑って
折角の一時に水を差した噛ませ犬ズも退散し、また夏祭りは賑わいを取り戻す。
「強いんですね、拓斗君」
渉の言葉に、拓斗は苦笑い。
「いやぁ、まだまだだよ…龍娘先生…老師なんてこんなものじゃないよ」
そういえば登校時、校庭の片隅で身振り手振りを交えて、熱心に拓斗に指導している龍娘を見た事がある。
きっと武道家としても一流なのだろう。
その一方で、学食の列に横入りして、文句を言うスペシャルバカの脇腹を蹴り上げ悶絶させる龍娘の姿も度々目撃する。
武道家としては一流だが、決して人格者ではないようだ。
「強いんですね、拓斗君」
渉の言葉に、拓斗は苦笑い。
「いやぁ、まだまだだよ…龍娘先生…老師なんてこんなものじゃないよ」
そういえば登校時、校庭の片隅で身振り手振りを交えて、熱心に拓斗に指導している龍娘を見た事がある。
きっと武道家としても一流なのだろう。
その一方で、学食の列に横入りして、文句を言うスペシャルバカの脇腹を蹴り上げ悶絶させる龍娘の姿も度々目撃する。
武道家としては一流だが、決して人格者ではないようだ。