天神学園高等部の奇怪な面々29
「な、何をしているんですか…」

流石のわたるんも目を丸くする。

おぶさりっ子と狐面男子、音もなく現る!

「嫌やわぁ、わたるんはん、この僕を置いて夏祭りを楽しもうやなんて…僕と兄さんと姉さんも呼んでくれへんやなんて、随分といけずやおまへんの」

シナッと渉にしなだれかかる狐面。

「わたるんだけ美味しいもの食べようなんてずるいぃっ、わたるん、エルチキのチーズ味が食べたい」

おぶさりっ子はしなだれかかるどころか、ヘヴンを背中に密着させる。

てか夏祭りでエルチキは売ってないから。

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