天神学園高等部の奇怪な面々29
横で相槌を打つ男を。

「げふん!」

龍娘は殴り飛ばす!

「しまじろう!何で貴様がここにいる!私は貴様など誘ってはおらんぞ!」

「い、いやだって…」

頬を殴られて涙目になるしまじろうに助け舟を出すように。

「僕が誘ったんですよ、龍娘先生」

声をかけたのは翡翠と共に並んで歩く、奥方だった。

「折角の夏祭りだもの、一緒に回る人がいた方が、絶対楽しいですよ」

「ちっ…余計な真似を…」

舌打ちしつつも、ほんのり頬を赤らめる龍娘。

(奥方、ナイスよぉん!)

シルフィアは内心サムズアップしつつ、翡翠と奥方、龍娘としまじろうの二組をすかさずデジカメにおさめた。

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