天神学園高等部の奇怪な面々29
午前0時を回り、夏祭りの活気は留まる所を知らない。

ラッセーラだのヨイヤサーだの様々な祭の掛け声が、あちらこちらから響いてくる。

花火は尚も打ち上げられ続け、ぼんやり通りを歩いていると、だんじりの山車が猛スピードで激走していくので、おちおち余所見もしていられない。

天神夏祭りっていつ終わるの?

何発目の花火が上がっているのか、数えるのもかったるいほどに、夏の宴は延々と続けられる。

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