天神学園高等部の奇怪な面々29
「この程度で白黒させてどうする?」

龍娘がニヤリと笑う。

「わたるんはよく知らんかもしれんがな」

「あの…先生、わたるんはやめて下さい」

「我々の仲間になったからには、例えわたるんだろうと容赦はせんぞ」

渉の要求を無視してシカトして却下する龍娘。

「屋台の端から端まで食い散らかすぞ!腹の塩梅はいいだろうな?棄権は許さんぞ、来世の分まで食うつもりで死ぬ気で咀嚼しろ!」

「…拓斗君」

龍娘の無茶な要求に、渉は辛うじてまともそうな拓斗に話しかける。

「この集まりは、いつもこんななんですか…?」

「…今はまだ大人しい方だよ」

苦笑いする拓斗。

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