天神学園高等部の奇怪な面々29
まぁこんな変態ミイラのそばにいたのが運の尽き。

折角夏祭りを楽しみに来ていた拓斗と渉は、シルフィアの小言を延々聞かされる。

その途中。

「あらっ!」

突然二人をそっちのけにして、シルフィアの『カップル捕捉センサー』が反応した。

「匂う!匂うわ!甘く初々しいイチャコラ臭がっ!」

イチャコラ臭…。

「あっちねっ?」

犬でも嗅ぎ取れないイチャコラ臭とやらを追って、シルフィアは駆け出した。

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