天神学園高等部の奇怪な面々29
ようやく目が覚めてきた。

腕組みして窓の外を見ながら、ふと考える。

拓斗も修行の仕上がりは順調、龍娘自身も暇を持て余している。

スペシャル馬鹿弟子は放っておいて、拓斗にご褒美をやるのもいいかもしれない。

さて何がいいか…。

ボンヤリ考えていた時だった。

パシャッ。

「む?」

乾いたシャッター音に、龍娘は振り向く。

「はぁいっ、油断してアンニュイな表情の龍娘先生の写真、頂きましたぁん♪」

腰まである銀髪、紫の瞳、お色気たっぷりあはーんなお姉さん風の女教師が、デジカメ片手に入ってきた。

家庭科担当のシルフィア・グランデだ。

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