天神学園高等部の奇怪な面々29
「じぃ、お前は引っ込んでいろ。これは漢の決意を込めた真剣勝負…」

そう言って次なる射的に挑もうとする翡翠を。

「駄目だって」

ラルフは手を掴んで止めた。

「白髪の兄さん、やりてぇってんだから、やらせてやんな。それ以上は商売の妨害だぜ?」

あからさまに嫌な顔をする射的屋の親父。

「いや、妨害じゃないな」

再び笑みを浮かべたラルフは。

「!?」

肩に担いでいた狙撃銃・PSG-1のエアガンを構えた。

「何故ならこれから俺が、翡翠先生の代わりに射的をやるからさ」

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