天神学園高等部の奇怪な面々29
PSG-1を構えるラルフ。

その瞳が、細められる。

「…成程ね」

「な、何が成程だ…」

狼狽する親父。

ラルフは呟く。

「あのテディベア…固定してあるのか」

「っっっっっ!」

まさか、見破られたのか?

親父の顔色が変わる。

「景品棚に釘で固定するという手もあるが、それでは景品に傷がついてしまう…恐らくは別のもの…固定している事をバレないように不自然さをなくす為…」

ラルフはニヤリと笑った。

「両面テープでも使ったか…?」

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