天神学園高等部の奇怪な面々29
「次、綿飴買いに行こうよ、綿飴」

虹華が無意識の内にレイニーボーイの手を握り。

「あっ」

驚いたように、反射的にお互い手を放す。

「ごっ…ごめん…」

頬を赤らめて視線をそらす虹華。

「ぼ、僕こそ…ごめん…」

何故か謝るレイニーボーイ。

今時の高校生とは思えない純情ぶり。

二人はやや気まずいながらも、綿飴の屋台へと向かっていく。

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