蒼空模様



雅弥に手を差し伸べられる

・・・この手を、どうしろと?



「・・・じゃあ、一緒に行こうか」



差し伸べられた手に

荷物を預ける



「・・・まぁ、間違ってはないけど」



ため息をする雅弥の横に並んで

書類を確認する



「バザーにショータイム、

 1年って、意外にすること多いね」



「そうだな。ショータイムって、

 何分の演技だっけ?」



そんなことも確認してないって・・・

余も末ってこういうことかな



「8分間。

 こういう時、披露できるようなこと

 できればいいんだけどなぁ・・・」



「お前、バック転とか出来るじゃん。

 組み合わせダンス的なことすれば?」



雅弥が顔を覗き込んで

言ってくる



「・・・近い。

 このまま近づくとキスするよ?」



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