蒼空模様
あの先生のいないところに、
誰も、いない所に―。
そうして思い出した
雅弥が、よく授業をさぼっていた所
クラブハウスを。
「・・・やっぱり、空いてる」
誰もいない、サッカー部のクラブハウス
本当は、部外者は入ってはいけないけど
今回だけは、許してほしい・・・
汚れたサッカーボール
洗いたての、ユニフォーム
囲まれて、膝を落とす
「・・・・・・ぅ、ぁ・・・」
声を殺すように、泣く
雅弥に知られてしまった
悪魔のこと言われた
泣きたいことは、
たくさんあるけど・・・