蒼空模様



「美弥ちゃん、本当にありがとうね」



日が傾いて、

夜と言えるときに雅弥の母さんは来た



「いえ、私は何も・・・

 雅弥、ちゃんと寝ときなよ」



「わかってるっつーの・・・」



2人に挨拶をして、別れる



早く帰らないと・・・



駐輪場に行くと、

龍先輩が私の自転車の近くで待っていた



「・・・先輩?ずっと待ってたんですか?」



「・・・・・・あぁ」



あれ?

なんか、不機嫌?



「ほら、帰るぞ」



「あ、はい・・・」



痛む足を庇いながら

自転車に乗る



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