蒼空模様



「龍、それ本当かよ?」



「奏多だって、美弥のこと

 遊びとしか思ってないんだろ?

 アイツは、なんでも出来るからって

 調子乗るから嫌なんだよ」



赤い目で見ると、

龍先輩は《本音》を言っていて・・・



奏多先輩は

何を言ってるかわからない

様子で龍先輩を見ていた



「なんだろうなぁ・・・

 最初は好きだったけど、

 やっぱり飽きた」



グサッと、

胸に何かが刺さった



別に、

好きになってほしかったんじゃない



両想いになりたかったんじゃない



ただ、

『そう思われたくなかった』



それだけだった
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