蒼空模様

「失礼しまーす･･･」



小さく呟きながら中に入る



「で、話ってナニ？」



椅子に座っている弘の向かい側に立ち

目を合わせる



一瞬だけ目を赤くして

弘の考えてることを視る



･･･ため息しか出ない



「俺、夏輝が好きじゃん？」



「そうですねー」



「いつ、告白したらいいかなって･･･」



「そんなの自分で考えろよ。

　っつーか、両想いなのに

　いつまでもウジウジするなっつーの」



「･･････は？」



「ってか、もうすぐ球技大会だし

　その時告白しなよ。決定ね？」



「っは？！つーか、

　俺達両想いなわけ？！」



「本人に聞けよ！

　私をこんな所呼び出して･･･

　場所と状況と相手考えて呼べ！」