蒼空模様



その時、

美弥がグラウンドの方から歩いてきた



「み、や・・・・・・」



「もともと、私に対して扱い酷くない?

 とか思ってたけど、そう言うことなら

 納得できる。

 こっちは、2人を付き合わせようと

 一生懸命動いてたのに・・・」



呆れ顔の美弥が言う



「幻滅だわ。

 働いてた私がバカみたい」



でも、その目は怒りに満ちていた



「あ、あの・・・!」



「べつに、何も言わなくていいよ。

 思っていることくらいわかるし」



それだけ言うと美弥は帰り支度を

はじめた



「じゃあ、私は帰るから。

 夏輝、自分で頑張ってね」



「美弥、私も一緒に帰る!」



「私も帰ろー」



その後ろ姿に声をかけて

私と梓も夏輝を置いて帰ることにした



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