ゴースト ――あたしの中の、良からぬ……
「あーでも、柚希だからその丈で似合うのかもよ。
足の見え具合がいい感じだよ。
柚希はスラっとしてていいなぁ。
あたしが着たら足首まで来ちゃうかも、チビだから」
そう言って麻友は笑った。
スカート姿のあたしが窓や鏡に映るたびに。
あたしは薫さんに言われたとおりに心の中で繰り返した。
(女の子でいて、いいんだよ)
(女の子のままでいて、いいんだよ)
最初こそ違和感があったけど。
鏡に映るスカートをはいたあたしは、その辺の女の子と変わらない、普通の女の子に見えた。
(いいかも、これ)
確かに、このスカートは、あたしにちょっと似合ってた。
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足の見え具合がいい感じだよ。
柚希はスラっとしてていいなぁ。
あたしが着たら足首まで来ちゃうかも、チビだから」
そう言って麻友は笑った。
スカート姿のあたしが窓や鏡に映るたびに。
あたしは薫さんに言われたとおりに心の中で繰り返した。
(女の子でいて、いいんだよ)
(女の子のままでいて、いいんだよ)
最初こそ違和感があったけど。
鏡に映るスカートをはいたあたしは、その辺の女の子と変わらない、普通の女の子に見えた。
(いいかも、これ)
確かに、このスカートは、あたしにちょっと似合ってた。
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