ゴースト ――あたしの中の、良からぬ……
「マジかよ………」
深いため息。
「最近さ、柚希が何だか急に女らしくなったなって思ってた」
「……え、そう?」
「柔らかくなったというかさ。
言葉遣いも話し方も、仕草も……全体的にね。
何だかぐっと魅力的になったなって。
前はもっとクールで頑固でさ、頑なで何かと手厳しかったけど……
最近の柚希は何だか表情も豊かになって……すごくかわいいよ」
「……」
「何のことはない、その男のせいだったんだな」
はぁ、とため息をつくと、肩をすくめる。
「柚希に好きになられて振り向かない男がいるなんて、オレには信じられないよ」
そう言って、ムリににっこり笑う克己に、胸が締め付けられるように痛んだ。
「……そのスカート、似合うね」
笑顔で手を振って、部活に戻っていく。
そんな克己を見ていると、じわっと涙が盛り上がった。
(克己……大好きだよ。……ごめんね。
今までありがとう)
深いため息。
「最近さ、柚希が何だか急に女らしくなったなって思ってた」
「……え、そう?」
「柔らかくなったというかさ。
言葉遣いも話し方も、仕草も……全体的にね。
何だかぐっと魅力的になったなって。
前はもっとクールで頑固でさ、頑なで何かと手厳しかったけど……
最近の柚希は何だか表情も豊かになって……すごくかわいいよ」
「……」
「何のことはない、その男のせいだったんだな」
はぁ、とため息をつくと、肩をすくめる。
「柚希に好きになられて振り向かない男がいるなんて、オレには信じられないよ」
そう言って、ムリににっこり笑う克己に、胸が締め付けられるように痛んだ。
「……そのスカート、似合うね」
笑顔で手を振って、部活に戻っていく。
そんな克己を見ていると、じわっと涙が盛り上がった。
(克己……大好きだよ。……ごめんね。
今までありがとう)