ゴースト ――あたしの中の、良からぬ……
「んじゃ、質問するから答えて。今何歳?」
「24。……もうすぐ25になるよ」
「……え、じゃあ、あのジャケットになった絵描いた時って20歳くらいだったの?」
「ああ、うん。そうだよ。21だったかな」
うれしそうににっこりする。
「んじゃ、大学生のときに描いたの?」
「あ、オレ大学行ってないから」
「え、そうなんだ。どうして?」
「だって別に、大学で勉強したいことなんて特になかったし」
当たり前のように言う。
「でも周りはみんな行くでしょ? 行けって言われなかった?」
「ああ、うん。でも行く理由が特になかったから」
「……」
この人にはそれがすべてらしい。
どこまでも我が道を行く。
周りのことなんて一切気にしない。
というか、見えてさえいないのかも。
「24。……もうすぐ25になるよ」
「……え、じゃあ、あのジャケットになった絵描いた時って20歳くらいだったの?」
「ああ、うん。そうだよ。21だったかな」
うれしそうににっこりする。
「んじゃ、大学生のときに描いたの?」
「あ、オレ大学行ってないから」
「え、そうなんだ。どうして?」
「だって別に、大学で勉強したいことなんて特になかったし」
当たり前のように言う。
「でも周りはみんな行くでしょ? 行けって言われなかった?」
「ああ、うん。でも行く理由が特になかったから」
「……」
この人にはそれがすべてらしい。
どこまでも我が道を行く。
周りのことなんて一切気にしない。
というか、見えてさえいないのかも。