ゴースト ――あたしの中の、良からぬ……
デッサンも、持ってる描写力が非常に高いね。

……うん、これは確かに狙えるレベルかもしれないな。

あとひと工夫ってところだね」


軽くうなずきながら言う。


(あ、気に入ってもらえたのかな)


ひそかにドキドキしていたあたしは、ほっと胸をなで下ろす。


「いいでしょう。空きもありますし。

日時はいつがいいですか?」


あっさりと決まってしまった。

週2回、まずは2時間。


「ここから見える、あそこのマンションの601号でやってるんですよ。

大きな公園のすぐ隣の。

名刺に住所と連絡先は書いてありますから」


話がまとまると、あとはママと何やら談笑してた。

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