ゴースト ――あたしの中の、良からぬ……
車で公園の横の細い道を通るとき、すでに暗くなって街灯で照らされた公園の中に、数人の人がいるのが見えた。
広くて木はたくさん植わっているけど、大して遊具もなさそうだし、大人のための自然公園といったところ。
(感じのいい公園だな)
ただのんびり散策している人。犬の散歩。ジョギングしてる人。
みんな思い思いの時間を過ごしてる。
(――ん?)
ぼけっと見ていた視線の先に。
マスクに花粉症用メガネ、深くかぶった帽子という重装備で、ベンチに座ってギターを弾いてる人がいた。
(何あの人。花粉症なのかな)
今って秋の花粉の時期だっけ。
そこまでして外でギター弾かなくても。
何だかちょっと笑ってしまった。
広くて木はたくさん植わっているけど、大して遊具もなさそうだし、大人のための自然公園といったところ。
(感じのいい公園だな)
ただのんびり散策している人。犬の散歩。ジョギングしてる人。
みんな思い思いの時間を過ごしてる。
(――ん?)
ぼけっと見ていた視線の先に。
マスクに花粉症用メガネ、深くかぶった帽子という重装備で、ベンチに座ってギターを弾いてる人がいた。
(何あの人。花粉症なのかな)
今って秋の花粉の時期だっけ。
そこまでして外でギター弾かなくても。
何だかちょっと笑ってしまった。