ゴースト ――あたしの中の、良からぬ……
「え、ほんとに?」
あたしはちょっと考えた。
「多分、朝は大丈夫だと思うんだ。
学校の帰りがあやしいから、帰りだけ一緒にいてもらえると安心かな」
「……」
克己はちょっとすねたようにじっとりとあたしを見る。
「……柚希は何もわかってないんだな」
「え?」
「せっかく、朝も一緒に行ける口実ができたと思ったのに」
「……」
言葉もないあたしに、克巳は急ににこっと笑った。
どこか寂しい笑顔。
「ま、いいや。
部活終わったらオケに声かけて」
あたしはちょっと考えた。
「多分、朝は大丈夫だと思うんだ。
学校の帰りがあやしいから、帰りだけ一緒にいてもらえると安心かな」
「……」
克己はちょっとすねたようにじっとりとあたしを見る。
「……柚希は何もわかってないんだな」
「え?」
「せっかく、朝も一緒に行ける口実ができたと思ったのに」
「……」
言葉もないあたしに、克巳は急ににこっと笑った。
どこか寂しい笑顔。
「ま、いいや。
部活終わったらオケに声かけて」