ゴースト ――あたしの中の、良からぬ……
「柚希って、いっつもジーンズだよな」
「……?」
「それ……バギーっていうの? すげー似合ってるけど、たまにはスカートとか、ワンピースとか、着ないの?」
「そんなの似合わないし、そもそも持ってないもん」
「似合うよ、絶対。その……大人っぽい感じのが似合うと思う。
大人の女の人って感じで、カッコイイと思うよ」
熱心に言う克己に、あたしは思わずため息をついた。
「……あのね、克己」
「うん、何?」
「あたしを、女の子扱いしないでくれる?」
「……は?」
目を丸くする。
「だって、柚希は女の子だし。
女の子を女の子扱いして、何かおかしいかな?」
「……そういう意味じゃなくて」
「……?」
「それ……バギーっていうの? すげー似合ってるけど、たまにはスカートとか、ワンピースとか、着ないの?」
「そんなの似合わないし、そもそも持ってないもん」
「似合うよ、絶対。その……大人っぽい感じのが似合うと思う。
大人の女の人って感じで、カッコイイと思うよ」
熱心に言う克己に、あたしは思わずため息をついた。
「……あのね、克己」
「うん、何?」
「あたしを、女の子扱いしないでくれる?」
「……は?」
目を丸くする。
「だって、柚希は女の子だし。
女の子を女の子扱いして、何かおかしいかな?」
「……そういう意味じゃなくて」