兎の狂い唄
じゃあ、何故俺には記憶があるのか?
それは自分でもわからない。
何度自問自答しても答えはループ的に最初に戻ってくる。
簡単に言えば
アリスは生きて帰った、俺らは住民になった
住民になったら住民以前の記憶はなくなる。
じゃあ、何故俺にはある?
またこれでループという無限に戻る。
だけど、一つだけある物を思い出した。
帽子屋の印象がでかすぎて残っているといったけれども
確実…いや、うろ覚えで覚えてるのは
俺の家には確か兄さんと母さん、父さん、妹がいた。
兄さんは優しくて俺をいつも愛してくれた。
友達からはよく兄弟愛と言われて気色悪いとも言われていた
だけど、それでも兄さんが好きだった。
妹は意地っ張りで負けず嫌い、俺と年近いのにお姉さんぶってて兄さんと仲良かった。
それについて俺は嫉妬して兄さんと大喧嘩したこともある。
父さんはどちらかというと外で仕事する事が多かった。
出張といって女をとっかえひっかえしてた。
だから、母さんはいつも呆れてたけどそんな父さんが好きだった
幸せで平凡な家庭だった気がする。
確実には記憶はないけど…
だけど、そんな家族がふと俺の事を知らない
他人扱いし始めた時期があったはず。
それが丁度この国に足を踏み込んだ時期だった。
「誰だよ、俺の名前知ってるなんて…気味わりぃよ」
兄さんに○○兄さんと呼んだらそう返事されて妹からも同じこと言われた。
まるで孤独になったような気がして、俺は目をそむけようとした
そっから記憶がない。
当たり前なのか、記憶がなくて。
それは自分でもわからない。
何度自問自答しても答えはループ的に最初に戻ってくる。
簡単に言えば
アリスは生きて帰った、俺らは住民になった
住民になったら住民以前の記憶はなくなる。
じゃあ、何故俺にはある?
またこれでループという無限に戻る。
だけど、一つだけある物を思い出した。
帽子屋の印象がでかすぎて残っているといったけれども
確実…いや、うろ覚えで覚えてるのは
俺の家には確か兄さんと母さん、父さん、妹がいた。
兄さんは優しくて俺をいつも愛してくれた。
友達からはよく兄弟愛と言われて気色悪いとも言われていた
だけど、それでも兄さんが好きだった。
妹は意地っ張りで負けず嫌い、俺と年近いのにお姉さんぶってて兄さんと仲良かった。
それについて俺は嫉妬して兄さんと大喧嘩したこともある。
父さんはどちらかというと外で仕事する事が多かった。
出張といって女をとっかえひっかえしてた。
だから、母さんはいつも呆れてたけどそんな父さんが好きだった
幸せで平凡な家庭だった気がする。
確実には記憶はないけど…
だけど、そんな家族がふと俺の事を知らない
他人扱いし始めた時期があったはず。
それが丁度この国に足を踏み込んだ時期だった。
「誰だよ、俺の名前知ってるなんて…気味わりぃよ」
兄さんに○○兄さんと呼んだらそう返事されて妹からも同じこと言われた。
まるで孤独になったような気がして、俺は目をそむけようとした
そっから記憶がない。
当たり前なのか、記憶がなくて。