その中でやはり子供の会話になると父親も皆真剣に考え、悩み、辛い事がたくさんあり、私がいつも感じている事などを他のお父さんも思っているんだと、私だけではないんだと再認識しました。
仕事をしていることにより子供と会っている時間が短く、子育てを一緒にしているつもりなのだが、子供の成長についていけていない思いが悩みに変わり、1人のお父さんは職業を変え、子供との時間を第1に考えていました。
私はまだそこまでの勇気がなく、生活をしていく為にはとの思いから辞めるなど考えもしなかったんです。

でも凄く励みになり、また共感出来る人がいることは心強くなりました。
またこの懇親会で以前より仲良くしてもらっていた友達とも更にコミュニケーションが取ることが出来たのです。
今までは施設で会うことで話をしたりという程度の知り合いでしたが、今日終わったら父親だけで飲みに行く事になったのです。
お母さん方の許しも得て夕方から5人でいきました。
心交わせる位皆が皆、子供の事家族の事に親身に話し合い、しまいには父親の会が出来上がりました。
これを期に年二回飲み会を開き、懇親を深めていったのです。
私にとっては今でも思いますが、この父親の会のメンバーには、何べん助けてもらったかわかりません。
本当に有り難く思い、これからもずっと一緒に頑張って行こうと思う仲間です。
皆心優しく、考えがしっかりしているんです。
1人の言葉に私は感動し、また父親である姿を見ました。
〔私の息子は遺伝子の異常によるものなんです。実は息子が小さい時に、既に死と直面し、決断をした事があるので、今何があろうと対応が出来るんだけど、その時が受け入れが出来た時期でしょうね。
併発による心臓の疾患で、入院をして手術をしたんです。助かる確率は20%と言われたんです。辛いというのは当たり前でしたね。それらを乗り越えたから今があるんだと思うようになり、夢も出来たんです。息子は短命だと言われています。だから一度一緒に歩いて釣りに行くんだと思って既に行けると信じて釣具を買って用意してあるんだよ〕
私は凄いなとばかり。
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