Last Princess ~最後のお姫様~
(ここか…203号室…。)
鍵を使って部屋に入る。玄関に足を踏み入れた。ミシ…と床が音を立てた。
(うわ…大丈夫かな…。)
不安になりながらも部屋に入った。畳7畳半くらいの小さな部屋。壁には小さな穴もあいていた。
「ふふふ…。この部屋を今から、私好みの部屋にしてやるわ!」
30分後…。
ベッドは白、ピンクの布団にレースがついている。カーテンは白のレース。テレビにはピンクのラインストーン。
「私…今日からまたお姫様だああ!」
私は叫んだ。
「ピンクと白に囲まれて過ごすなんて…し・あ・わ・せー♪」
ドンドンドンドン…ドアを叩く音。
(なんだろ…?)
玄関へ行ってドアを開けた。
「隣の市原だけど…アンタうるさい。」
くせがある茶髪に眠たそうな顔。
「あ…ごめんなさい。」
顔が何故か真っ赤だった。
「あー隣に引越してきた浅いです。よろしくお願いします。」
「うん…静かにね。」
パタン…。
(はー。誰あの人…って市原か…ちょっとかっこよかったも…なんて…。)
こうして私の東京上京1日目が終わった!
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