あなたの”その”足元へ
   *

「校門、なにか騒がしくないか?」



教室にいた友人たちが、窓から身を乗り出している。

涼も窓から身を乗り出したが、理由を見つけられなかったのに、身を引く。



「俺先に部活行ってるぞー」



涼はカバンを肩に引っ掛けると、校舎を出た。

視線を感じて顔を向けた。

なるほど、あれが騒ぎの原因か。

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