あなたの”その”足元へ
涼は苦く笑った。

だがこいつにはダメだ。

乗ってくるだろうけど、ゲームになる。

落とすか、落とされるか。

そんなのは望んでいない。

ふとした時に、にっこりと笑う、あの綺樹が好きなのであって。

レストランで見たのでも、今仕事をしているの、でもない。

書類を読んでいる綺樹の横顔を見つめる。

涼はゆるやかに微笑した。
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